『なげちゃ』 とは? 作品を愛するファンによる投稿コーナー。
「大好きなアノ作品のキャラクターを使って自由に盛り上がりたい!」という欲望を叶えるためのコーナーです。『投げこみ ほびーちゃんねる』略して『なげちゃ』!


ほびーちゃんねるが贈る投稿企画「なげちゃ」。
『舞-HiME』&『舞-乙HiME』のキャラや世界観を元に、
オリジナルの作品を読者のみんなから投稿してもらう当企画。

第三期小説投稿受付を本日より開始!
さらに、今回よりイラスト投稿も受付スタート!!

ほびーちゃんねる 第2回募集告知ページ
※2008年現在の情報です。募集は終了いたしました。

 第1期テーマ「冬」、第2期テーマ「春」と、それぞれのテーマに熱い力作小説が多数投稿されてきた。
そして、第3期小説投稿受付を本日より開始!
さらに、今回よりイラスト投稿も受付スタートするのだ!!
  小説・イラストそれぞれの募集要項は以下の通りとなっている。
募集要項をよく読んで、キミの力作小説・イラストを投稿しよう!!

  さらに4/16からは第2期投稿小説の中から選ばれた優秀作を発表していくぞ。
力作揃いの第2期優秀作品にも期待してほしい!


【企画の進みかた】

●毎回発表される“テーマ”に沿って、キミ オリジナルの(舞-HiME、舞-乙HiME)のショートストーリーを作っちゃおう
●“テーマ”は、募集開始とともに『とれたて!ほびーちゃんねる』で発表。
●募集開始から締切までは、約1ヶ月半。その期間にキミの溢れる情熱を注ぎこんだオリジナル小説を考えて、投稿するのだ。
●募集期間終了の後、到着した作品の中から、月刊ノベルジャパン編集部&舞シリーズプロデューサー&ほびーちゃんねる編集部が最優秀作品と優秀作品を選定。
●選定された作品は、ほびーちゃんねる『なげちゃ』コーナーにおいて一般公開!
(※)選定から発表まで、約1ヶ月の期間がかかります。

【なげちゃ小説版 応募要綱(第3期)】

 今回より、小説投稿のテーマは2種類用意される。ひとつは、これまでの流れに沿ったテーマ「夏」。キミのイメージする「夏」を織り交ぜながらストーリーを作り上げていってほしい。
  そして、もうひとつのテーマは「エルスorあかね」。『舞-HiME』と『舞-乙HiME』に登場した人気キャラ「エルス」と「あかね」のどちらかが登場する話を作ってほしい。この2人を主人公にするも良し! 名脇役(?)として物語の鍵を握らせるも良し! と、特定のキャラを物語に絡めなくてはいけないという難度の高いテーマとなっている。
  どちらのテーマを選ぶかはキミ次第! キミだけのオリジナルストーリーを編集部宛に送ろう!!

●募集期間 /2007年4月10日(火)~2007年6月12日(火)
●テーマ/「夏」、「エルスorあかね」
●募集ジャンル/オリジナルショートストーリー
●ボリューム/目安、2,000~8,000文字程度(1作品あたり)
●応募形式/デジタルデータ(txt、word)

【なげちゃイラスト 応募要綱】

 今回からスタートする「なげちゃ」イラスト部門だが、気になる今回のテーマは「春」。イラスト投稿部門ではあるが、イラストから4コマなど幅広く受け付けていくので、イラストを描くのが得意な人から、この機会に描くことに挑戦してみようという人まで、多くの参加を待っているぞ!!

●募集期間 /2007年4月10日(火)~2007年5月14日(月)
●テーマ/『春』
●募集ジャンル/作品・テーマに関連したイラスト・4コマなど
●募集形式/デジタルデータ
●データ形式/フォトショップ形式(.psd)、ビットマップ形式(.bmp)、JPEG(.jpg)、PICT(.pict/.pct)、TIFF(.tiff/.tif)のいずれか
●カラー形式/カラー、モノクロともに可能
●推奨サイズ/592ピクセル×874ピクセル(ハガキ大)
解像度で考えた場合は350dpiで7cmx5cm程度
●推奨解像度/350dpi
●1MB以内の場合にはメール添付、それ以上の場合には宅ファイル便などのデータ転送サービスを使用して応募

【小説・イラスト なげちゃ共通注意事項】

●応募資格/年齢や職業などの制限はありません。どなたでもご応募いただけます。個人・グループはもちろんのこと、法人またはそれに準ずる組織での応募、プロまたはそれに相当する技術を持つ方の応募も受けつけます。
●作品について/未発表・未投稿作品に限ります。
※営利を目的とせずに運営されている個人のウエブサイトや同人誌等での作品掲載は、未発表扱いとします。掲載したサイト名とURL、または同人誌名を明記のこと。
※受賞作の出版権、雑誌・Webなどへの掲載権、その他二次的利用権などの諸権利は主催者である株式会社ホビージャパンに帰属します。
●おひとりで複数の作品を応募することができます。ただし、その場合は、必ず作品ごとに応募書類 等をご用意ください。

【作品掲載に際して】

●『なげちゃ』掲載作品については、選考後 掲載のご連絡をいたします。
●選考から漏れた作品については、ご連絡いたしませんので予めご了承ください。
●『なげちゃ』掲載にともなう、賞品ならびに賞金はございません。

【必要書類】

●応募作品
●応募時に必要な情報
  ・住所
  ・氏名
  ・年齢
  ・メールアドレス
  ・ペンネーム
  ・作品タイトル
(※)作品掲載の際には、県名・ペンネームが掲載されます。

【応募先/応募方法】

株式会社ホビージャパン 内
とれたて!ほびーちゃんねる 『なげちゃ』係
e-mail:webmaster@hobbyjapan.co.jp


●応募には、メールをご利用ください。
 直接『ほびーちゃんねる』編集部への持ちこみは一切受け付けられません。
●応募者の個人情報につきましては、『なげちゃ』に関する目的以外には使用いたしません。

≪そのほかの注意事項≫

・応募用紙等に虚偽があった場合は、審査対象外や受賞取り消し等になる場合がありますので、ご注意ください。
・応募に関する費用は、応募者の負担となります。
・応募受付後の作品の管理は『ほびーちゃんねる編集部にてで十分な注意を払いますが、万が一損傷・紛失した場合の責任は負いかねますので、予めご了承ください。
・応募された作品、応募書類は、一切返却できません。
・名誉権を侵害している作品および法令の定めに違反している作品は、審査の対象外
  になります。また、権利侵害に関わる問題はすべて応募者の責任になりますので、ご注意ください。第三者の権利侵害に関するお問い合わせは、実行委員会および事務局では一切お答えすることができません。万一、第三者より権利侵害である旨の異議申し立てがなされた場合には、全て応募者の責任で解決して頂きます。
・審査の基準、審査の状況、作品到着の確認、審査結果理由などのお問い合わせには一切お答えすることができませんので、予めご了承ください。
・スケジュールは、応募される作品数などによって変更される可能性があります。変更になった場合、『とれたて!ほびーちゃんねる』を通じて告知いたします。
・その他、特に取り決めのない事項については、『とれたて!ほびーちゃんねる』の判断により決定します。応募者がその決定を了承できない場合には、応募者は応募を撤回できるものとします。ただし、この場合応募にかかった費用等は一切返還いたしませんので、ご了承ください。


▲上へ戻る

【参考作品】
  一体どうやって書けば……? というアナタの為にほびーちゃんねるスタッフが参考(になるのか?)作品を執筆。オレの愛情をもってすれば、この作品よりもっとスゴイものが書けるぜ!というアナタの応募をドシドシお待ちしております。

タイトル:『メリー クルシミマス!』 テーマ:『冬休みのできごと』(第1期テーマ)

「ニナちゃーん、エルスちゃーん!」
  大きな音をたてて部屋のドアが開け放たれ、アリカが同室2人の名前を大きな声で呼んだ。だが部屋の中で振り向いたのは、ベッドの縁に座っていたエルスティンだけだった。
「どうしたの、アリカちゃん。またミス・マリアに叱られるよ」
  エルスティンは注意したがアリカは意にも介さない。直るようならすでに直るに十分なだけ、ミス・マリアに叱られているからだ。
  アリカは、自分の持ってきた話題を豪雨のようにエルスティンに話しはじめた。
「エルスちゃん!『クルシミマス』っていう、プレゼントをするお祭りって知ってる?」
「『クルシミマス』? ごめんなさい、よくわからない。誰から聞いたの、アリカちゃん?」
  ドアを勢いよく閉めたアリカは、飛び降りならぬ、飛び座りというべき勢いでエルスティンとなりに座り、エルスティンへ顔を近づけた。正座に近い座り方をして、両膝の外側に手のひらを突いて、ずいっと前に乗り出す。アリカとエルスティンのお互いの前髪が触れそうな距離だ。
「あのねあのね、ナオ先輩がね、
『そのシーズンはアカネとカルデアのカズヤお坊ちゃんみたいなカップルが、絶好の商売のカモになるのさ。フフフ』
ってご機嫌で言ってたの!」
  アリカは、全然似ていないのだがナオの真似をしているであろう低めの声を出して、目を吊り上げる努力をしているように見える顔をした。
「それでもうちょっと聞いてみたら、
『このシーズンは”特別な””大人の”プレゼントをするのが古い慣わしなんだよ。それも地球のころからあったって言うんだから、ご先祖様も捨てたもんじゃないよね。
  アカネは踏ん切りがつかないから、今年もネンネのままだろうけどさ。さ~ぁ、儲けるぞ!』
  って言って、出かけていったの!」
  眼前で勢い良く話すアリカに目を丸くしていたエルスは、なんとか自分の知識から正解を見つけ出そうとした。
「それって、『クルシミマス』ではなくて『クリスマス』じゃないかな?アリカちゃん」
「『クリシスリス』?」
「ううん。『クリスマス』。地球で昔の聖人を称えるお祭りだった気がするんだけど……」
「セイジン?」
「聖なる行いをした人のことよ。私たちにたとえれば、オトメの真祖、フミ・ヒメノ様が聖人だね」
「偉い人のことか。で、クリスマスのことはなにか知ってる? ばっちゃは教えてくれなかったんだぁ」
  アリカは、ただでさえ近いエルスティンとの顔の距離を、さらに縮めて尋ねた。エルスティンはすこし頭を引いた。
「ど、どうしてそんなに一生懸命なの、アリカちゃん」
「プレゼントをするお祭りなら、おじさまになにか贈る絶好のチャンス!
  『これはアリカに会って、直接お礼を言わなければ』
  と思わせるくらい素敵なプレゼントをすれば、おじさまに感謝を伝えられるし正体もわかるし、バッチリでしょ!」
  エルスティンが頭を引いた分も、アリカは身を乗り出して自分の気持ちを訴えた。余程決心が固いのか、その頭で2本のお下げが立ち上がっている。
「ごめんなさい、アリカちゃん。詳しいことは知らないわ。宗教とか神様とかって、わたし良くわからないの」
  エルスティンがそういい終わるのと同時に、部屋のドアが開いた。入ってきたガルベローベの通常の学生服のその人物は、アリカとエルスティンの様子 ― 制服姿で前髪が触れ合うほど顔を近づけているベッドの上の2人 ― を見て、思わずほほを紅潮させながら言った。
「な、なにをしてるの2人ともっ! そんなに顔を近づけて!!」
  そう言ったニナが頬を赤くする理由などには、まったく思い至らないアリカは、振り向いて、新たに現れた質問を浴びせる対象に食いついた。
「ニナちゃん、ニナちゃん!『クリシマリス』って知ってる?」
「リス?」
「『クリスマス』だってば、アリカちゃん」
  エルスティンが訂正する。そのときアリカは、すでにドアを閉めたニナのそばに立ち、両手でニナの手を取っていた。そしてまっすぐニナの目を見つめる。
「前史の……地球の歴史の中でちょっとだけ出てきてたような……」
「んぐっ」
  勉強の話になって、アリカは思わずニナから目をそむけた。
「授業ではまだ出てきてないと思うよ、ニナちゃん」
「予習で出てきたのかしら。だけど詳しいことはテキストには説明されていなかったと思うわ。詳しく覚えていないもの」
  ニナの手をつかんだまま、アリカはがっくりと肩と頭を落とした。お下げも力なく垂れている。そのがっくり度合いを見て心配になり、ニナは思わずアリカに助け舟を出してしまった。
「先生のどなたかに質問してみましょう」
  かばっ、という音がしそうなほどの勢いで顔を上げ、ニナの目をじっと見たアリカは次の瞬間、ニナを抱きしめた。
「ありがとう、ニナちゃんっ! その手があるね!!」
「ど、どういたしまし……えっ!?」
  ニナは最後まで言えなかった。アリカがニナの手を引いて、もう一方の手では部屋のドアを開け、ニナの手をひいて部屋を出て行ったからだ。
「アリカちゃん、ニナちゃん……」
  エルスティンは2人についていこうとして一瞬、腰を浮かせたが躊躇して、そしてベッドの縁に再び腰を下ろした。
  『信仰についてのことでは、私は……』
  エルスティンは、アリカ・ユメミヤという元気と希望が作り出す嵐が去った後の部屋で、声なく同室の2人に謝った。


▲上へ戻る