ヒメナイト!・レポート!

2010年2月13・20日に開催されたオールナイト上映イベント「ヒメナイト!」そのトークショーをレポート!

ヒメナイト!第二夜2010年2月20日21:00~翌5:00

ゲスト  進藤尚美さん(藤乃静留役) / 南里侑香さん(結城奈緒役)
  ゆかなさん(風花真白役) / サンライズ 古里プロデューサー

第一夜から一週間後の2月20日に開催されたヒメナイト第二夜! 熱いファンの声援の中でヒメナイト後半戦も大盛り上がりでした!

開始前の場内アナウンスは進藤尚美さん(藤乃静留役)というサプライズからスタート!
第一夜同様にパチンコ『CR 舞-HiME』のプロモーション映像や、Blu-rayボックス『舞-HiME COMPLETE』映像特典:「黒の舞/最後の晩餐」に続いてトークショーがスタートしました!

――Blu-rayの映像特典では、久しぶりの『舞-HiME』キャラクターのアフレコだったと思いますが、いかがだったでしょう?
進藤:
映像があるのが幸せでしたね。それまでもCDドラマや『CR 舞-HiME』での収録はあったんですが、メンバーがそろい、アニメで動いている絵を見てビックリするほど嬉しくなりました。時間が巻き戻る感覚でした。みんなで興奮しちゃいましたよ(笑)。
南里:
不安もあったんですけど、本当に久しぶりにみんなで集まり、自然に思い出していくのが懐かしいような素敵な感覚でした。『CR 舞-HiME』では奈緒独特のぶりっ子な演技と、すごんだ演技をひとりで演じるギャップが楽しかったです。
ゆかな:
真白は3月26日発売のBlu-rayボックス『舞-乙HiME COMPLETE』の特典映像の方に出ています。 こちらも沢山の場面を思い返すことが出来て幸せでした。
『CR 舞-HiME』では真白も二三も、キャラクターのニュアンスと聞こえやすさのバランスに気を使いました。
古里:
あ、その理由は、賑やかなホールで聞く声になるということだから。真白や二三のようにテレビアニメの大人しい役柄と同じ演技だと聞こえにくくなってしまうんです。テレビアニメと同じ「小」と、大きく声を張った「大」、その中間の「中」というように、ゆかなさんは大・中・小の演技プランを用意してくれたんです。『CR 舞-HiME』では、そこを聞くのも面白いと思いますよ。
――それでは、今だから話せる『舞-HiME』秘話。キャスティングのお話からお願いいたします。
古里:
静留って進藤さんのイメージから作ったキャラなんですよ。
 普通は、まずキャラクターデザインやストーリーがあって、キャスティングをするんですが、静留に関しては進藤さん自身が最初にいたんです。
『GEAR戦士 電童』や『出撃!マシンロボレスキュー』に出演していただいた時に、彼女が京弁をネイティブで話せる事を聞いていたんです。そんなこともあって脚本の吉野くんには静留は京弁のキャラクターでとお願いして、キャラクターデザインの久行さんから上がってきたキャラクターも、偶然なのかもしれませんが進藤さんをイメージするものだった。静留は、そのまんま進藤さんなんです。
進藤:
着物で来てよかった(笑)。静留を演じてから京弁を使えるということが知られまして、お仕事の幅が広がりましたね。
――南里さん、どうでしょう?
南里:
それまで激しいところがある役はあまりなかったので、最初は本当に間違いなんじゃないかと思ったんです。台本を読んで映像を見て、どんな風に演じれば良いのか解からなくて、収録の日には怒られるかもってプルプルしながら、自分なりの奈緒を演じたんです(笑)。
進藤:
別の現場で南里さんから奈緒役をやると聞いてビックリしたんです。イメージが湧かなくて。でも、実際にやってみたらピッタリだったんですよね。
南里:
怒られないってホッとしました(笑)。そして、声で演じる仕事が何倍にも楽しいものになっていきました。
古里:
南里さんの場合も、奈緒の声は誰が良いかな~って悩んでいたら、国崎プロデューサーから「南里ちゃんが良い」と指名がありました。
南里:
知らなかった(笑)。
古里:
僕は声優さんを決めるにあたって、普段、演じている役柄とは異なる真逆の役柄を演じて欲しいと思っているんです。それで当時はフワッとしたイメージの南里さんにチャキチャキした奈緒を演じて欲しいと希望しました。進藤さんの静留にしても、当時は男の子役が続いていたので、しっとりとした女性役を演じて欲しいというところからなんです。
――では、ゆかなさんに関しては。
古里:
ゆかなさんとは『出撃!マシンロボレスキュー』からのお付き合いなんですけど、うちのスタジオ的に、ゆかなさんといえば2役以上、それもその2人が会話するというのがお約束でして(笑)。
ゆかな:
アリスちゃんとマリー教官や、真白ちゃんと二三さんとかですね。どうしてなんでしょうね?
古里:
なぜか、ゆかなさんは2役なんです(笑)。
ゆかな:
アフレコ現場でも自分同士で会話していると、「他に手の空いてる人いるのにね(笑)」って言われたり(笑)。
古里:
えーと、話題をかえましょう(笑)。
 キャラクターデザインの話なんですが真白のデザインについて。久行くんは否定すると思いますが、僕は『GEAR戦士 電童』に登場するベガの幼い頃のデザインが、真白の元になっていると思っています。  そのほかにも『GEAR戦士 電童』に登場する『C-DRiVE』という3名の中学生アイドルグループがいまして、『舞-HiME』とは深い関わりがあるんです。彼女たちがHiMEのキャラクターの原型になっていたりもするんですが、もっと別の意味で関わりが深い。
 今回初出しのネタになるんですが『舞-HiME』の「i」が小文字なのは、『C-DRiVE』の「i」が小文字なところからなんですよ。そもそも『C-DRiVE』のCDの表紙にロゴを作るときに、某デザイナーさんが「i」が小さい方が格好良いでしょ? と勝手に作ったところから始まっているんです(笑)。
――最後に、今日集まっていただいたファンのみなさまにメッセージをお願いします。
進藤:
6年前の作品になりますが、いまだに『舞-HiME』が好きだと言って下さるみなさまの言葉が私の支えになっています。みなさまの愛に支えられて、Blu-rayになり上映会も開けました。本当にありがとうございます。今日は朝5時まで頑張って観てくださいね。
ゆかな:
このようにシリーズになり、Blu-rayが出て、こういうイベントが開けるのも、みなさまの応援のおかげです。 これからも応援よろしくお願いいたします。
ひとりで観るのと、みんなで観るのとではまた違う面白さがあると思いますので、今夜は楽しんでください。 ありがとうございました。
南里:
6年前の作品がBlu-rayになり、ファンの方々に上映会に集まっていただいて、わたしも本当に嬉しいです。ここから結構長いクライマックスが、これでもかと続きますけれど頑張って観てください(笑)。お帰りの際にはお気をつけて。今日は本当にありがとうございました。
古里:
僕的には2002年に企画を始めた作品なので、もう8年になるのかと感慨深いんですが、考えてみればアニメというのは50年、100年でも残って未来の人に観てもらえるかもしれないんですよね。そんな仕事であり作品なんだなと嬉しく思います。それもみんなに応援していただいたおかげです。本当にありがとうございます。